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​ キャリー・フィッシャー:渚のグラビア(高解像度)と、実家のレイア

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キャリー・フィッシャーまで死んでしまった。今年の漢字は「逝」でいいだろう。


ひと足早い冬休み。帰省したぼくは、町内で別居している年老いた両親をなかば強引に連れ出し、カイロ・レンのような気分で『ローグ・ワン』を観ていた。

うちのレイアは3分の2ぐらいのところで「トイレに」と言い残して席を立ち、戻ってこなかった。嫌な予感がした。



サーガをエピソード4しか観ていないハン・ソロも2時間半退屈そうにしていたが、ラストシーンには少し驚いたようだった。岡田斗司夫のニコ生でネタバレを聴いていたので「ああこれか」と平然としていたぼくも、翌朝のキャリー・フィッシャーの訃報には驚かずにはいられなかった。


同時に、撮影していないらしいけどエピソード9も何とかなんじゃない? と思った。『ローグ・ワン』を最後まで観た人は共感してくれるだろう。


初期三部作の熱狂に少し間に合わなかったので、キャリー・フィッシャーのことはかなりサメた目でみてきた。特撮に予算をかけたのでレイア役の女優には妥協したのだ、上の世代は物語補正とSF映画が不遇だった時代の飢餓感で欲情していたに過ぎない、といった同世代以降にありがちな率直なアティテュードで。

しかし、昨日の追悼記事で紹介されていた本人のキャラクターや、1983年の米ローリングストーン誌に掲載されたグラビアでの楽しげな姿をみて、考えを改めた。チャーミングな人だったんだね、知らなかったよ。



ところで『ローグ・ワン』の途中で消えたうちのレイアはというと、劇場のロビーで孫のためにと『ミニオンズ』のUFOキャッチャーに連コインしていたのだった。


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