海外で日本食が恋しくなるタイプではないので滅多に行くことがないのだけれど、一緒に行っていた某ファッションディレクターに誘われて、ルーヴルとヴァンドームの間あたりにある和食えびすへ。

空前の日本食ブーム(らしい)に沸くパリにはたくさんの日本食屋があるけれど、その多くは中国人とか韓国人の経営で「これ日本食?」みたいのが結構あったりする。けれど、ここ「えびす」はれっきとした日本人オーナーの定食屋さんです。
オープン前にパチリ。定食屋感はなく、パリのフツーのお店っぽい。

開店とともに店内は現地のビジネスマンで満席!みんな上手にお箸を使いこなしてました。

メニューは和定食を中心にラーメンなどの中華っぽいものもある(シェフは中国人らしい)
周りを見渡すと人気なのは唐揚げ定食。唐揚げといっても日本的なやつではなくて骨つきのまま揚げてるタイプでちょっと中華風。
焼きそばにも強く惹かれたのだけれど、「カツカレー」を見つけたのでこれは頼むしかなし!
定食には全てサラダとスープが付いてきます。味噌汁じゃないのはやはり味噌のコスト高を考えてでしょうか。

パッと見は海苔とお豆腐のお味噌汁かな?と思うのだけど、実は細かく刻んだほうれん草とお豆腐のスープ。これはこれで美味しい。サラダはまぁ日本の定食屋と似たようなもんでしょうか。
そしてカツカレー登場

けっこう雑な見た目です。
ルーは具のないタイプで、ココイチに近い味。でも七味がテーブルにあったらかけただろうな、少しスパイス感が足りません。
カツは豚ヒレ肉。チキンカツかと思うほどやわらかな食感。
揚げたてカリカリで好感が持てます。揚げ物ラバーとしては嬉しい味。

この手のカレーって日本食だな、と日本人には思えるんだけど、外国人にとってはどうなんだろう。混んでたけど、ざっと見回す限りカツカレーを注文している人はいなかった。
ココイチもゴーゴーカレーもアメリカ進出は果たしているけれど、ヨーロッパは未踏。
ぜひヨーロッパで日本のカリーを流行らせるべく、ここ「えびす」には頑張ってもらいたいと思う。マレにも日本人経営のカリー屋ができたのらしいけど、今回はそこまで足を伸ばしている余裕がなかった!
それにしても、冷静に考えると15ユーロ=2000円のカツカリーとは随分高級であるな。
(他の定食メニューもだいたい13−15ユーロなのでまぁまぁ高級定食店であろう)
えびす

19 Rue Saint-Roch, 75001 Paris
+33 1 42 61 05 90
12:00-14:30、19:00-22:30
日曜定休