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ペンギンのイメージに騙されてはいけない

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いよいよ来週に日本公演が迫って来ました。

ニュー・アルバム『A Humdrum Star』を発売したばかりのピアノ・トリオ、

GO GO PENGUINが、世界ツアーの一貫として青山のブルー・ノート東京で

ライブを行うのです。

このGO GO PENGUIN、あのジャズの名門ブルー・ノート・レコードの社長、ドン・ウォズが複数契約をして一躍脚光を浴びました。DJ達の間では既に知られる存在だったんですけどね。

ピアノ・トリオですから当然、ピアノにドラムにウッド・ベースです。

編成は完全にジャズです。


しかし、曲はと言うと、ジャズというよりも見事なダンス・ミュージックなんです。

テクノ、ハウス、ドラムン・ベース、アンビエントを生演奏で聴かせるグループです。

え、ジャズじゃないの?

いや、ジャズかもしれないし、ジャズじゃないかもしれない・・・と答えるしかない(笑)。

だって、4ビートでベーズがブンブンブンブンとか言ってるのがジャズだと思ってる人が、GO GO PENGUIN観たら腰抜かすと思いますよ。

ドラム・ビートはソリッド、

ベース・ラインはアグレッシヴ、

そして

ピアノのメロディーは美しく、

リフレインはクラブ的。


僕が10代の頃、ペンギン・カフェ・オーケストラってのがヒットしまして・・・。

ああいう音楽、ニュー・エイジって言いましたっけ?

楽し気なのからヘンテコなのまで音楽性は結構幅広く、当時(80年代には)業界人が騒いでいたので、僕のような地方に住んでいて東京に憧れていた若者達は、イエロー・マジック・オーケストラなんかと一緒に聴いて悦に入っていた訳です。

カフェバーの時代に。あれ、かかってたのかな?カフェバーで??

糸井重里と湯村輝彦の『ペンギンごはん』なんか読みながら聴いてたのかな?

時は流れ、同じペンギンでも、ピアノ・トリオが、ジャズ・クラブで、言ってみればブチかますんです。僕、前回の来日公演も観ましたけど、ホント、歌もサックスもトランペットもいないのに、ド派手なんです。これ、カフェとかでかけられる音楽じゃないです。かけるとしたら結構小さい音にしないと、カフェがクラブ状態になってしまいます(汗)。

言い忘れましたが、フランスの野外フェスで彼等を観た時もオーディエンスの反応が半端なかったですね。メロディーというかリフというか曲の顔に当たるテーマ部分が出て来るともの凄い歓声が巻き起こり、客席(席ないんですが)はレイブ状態!3人の熱演で皆踊りまくる訳です。


ここ数年、ロバート・グラスパーや、グレゴリー・ポーター、カマシ・ワシントンと言ったアメリカのジャズが元気ですけど、基本、ソウルやファンク、ブルースといったブラック・ミュージックを基調にしたグルーヴなんです。遅目のBPMでノセる(カマシは勢いのある曲ない訳じゃないですが)感じ。

一方、マンチェスター出身の彼等は、結構早いんです(半分のテンポでのるツウもいますが)。クラブ世代の楽器弾きが打ち込みじゃなくて、ピアノとドラムとウッド・ベースでダンス・ミュージックやったらこうなるんです。だから、デカいフェスで狂喜乱舞するのは必然かと。彼等は聴衆の反応に"曲の中で"更に反応できる訳ですしね(DJは選曲で反応する人種です)。

ちなみに、マンチェスターってのがいいです。NYでもロンドンでもなく、ベルリンでもパリでもなく・・・。ザ・スミスが、ストーン・ローゼスが、そして、オアシスが巣立ち、伝説のレーベル、ファクトリー・レコードが発足し、伝説のクラブ、ハシエンダが一世を風靡した音楽都市から、新たなスターが、しかもピアノ・トリオ・スタイルで世界へと旅立ったのですから。


このGO GO PENGUIN、ペンギンカフェ・オーケストラ同様、クラシックの素養はあるでしょう。曲調だけでなく、様式美すら感じさせるので。しかし、肉感的で硬質なサウンドはあの頃のペンギンとはまるで違うと思います。


決して伝統を保守するのではく、"現代的な音楽のエッセンスをふんだんに取り入れ"、"先鋭的であろう"とする上に、"即興性"をも兼ね備えている訳ですから、やはり今の時代のジャズだとも言えるのです。


現代のダンス・ミュージックに拮抗するドラム・パターン。

過去のジャズには絶対なかったベース・ライン。

そして、

テクノもクラシックもジャズも全部ぶっ込んだピアノのメロディーとリフと、更にはインプロビゼーションが、渾然一体となるのです。


これがジャズかどうかなんてどうでもいい!

名前は可愛いんだけれど、そのイメージに騙されてはいけません。

とにかく、生楽器の演奏で今一番尖ってるトリオ、いやジャズ・グループだと思いますよ。


新しさはテクノロジーやマシーンにではなく、発想の中にあることを彼等は身を持って教えてくれます。


2/18〜21までブルー・ノート東京で。


Nomco Curry Map #33 恵比寿 AALAAP LENE WAALA | アーラープーレーネーワーラー

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この店の名前は、ずっといつまでも覚えられないと思う、アーラープー、までしか覚えていられない。

恵比寿がカリー不毛地帯から脱出し始めたころ、ガーデンプレイスにカリー屋がオープン。2016年10月だったと思うのでもう1年半近く経つんだけど、、、

ブリックエンドって、ちょっとオサレ横丁的な位置付けの場所です。賛否両論の角打があったり、流行りのスナック(その名も、モーゼの寄り道)があったり。


一見するとオシャレカフェのような店内なのですが、こちらもやっぱり飲んで楽しいスパイスバルです。


ペコリーノチーズとポテトのサモサは、恵比寿らしいおしゃサモサ

奥にはトマトとパクチーのサラダ


これはラムのサモサ


チキンのパクチー焼きも美味しい

そしてこんなツマミにあわせるお酒も豊富です。ワインはもちろんのこと、スパイスやら果物を漬け込んだスピリット類もあって美味しい。

これはカカオラム


カレーは5種類あって、コンセプトとしては「どこか」と「どこか」が混ざり合ったカリーだそう。

上から、

ワインビーフカリー

マッサマンカリー

ポークヴィンダルー

ワインビーフはどことどこが出会ったんだっけな?フランスとインドあたりかしら。

マッサマンカリーはタイとイスラム。

ポークヴィンダルーはインドとポルトガル。

という組み合わせ。


どれもスパイスはしっかり効いてますが、辛くはありません。

ポークヴィンダルーは酸味が強くて美味しかったな〜。


このカリーにあわせるのは玄米。

やー、おいしくてご飯が進みます


締めにはデザート

カボチャプリンをいただいたのですが、そのほかにはピンクペッパーガトーショコラなんてのもあって興味深いです。

チャイは生姜がきいていて、あったまる!マサラコーヒーもありますよ。


ちなみにこちらのオーナーは、三宿の人気カフェ コントンをやってる田島さん。

メガネが似てたのでツーショット撮ってみました。スパイス兄弟。


AALAAP LENE WAALA

渋谷区恵比寿4-20 恵比寿ガーデンプレイス ブリックエンド

03-6277-2609

11:30-23:00

定休日なし

世の中枝葉末節がおもしろい

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海外で紅茶の頼んだら、こんなふうにサーブされて妙に感心した。なるほど上の皿は二つの機能を担っている。

一つはお湯がさめにくいよう保温の役目。

もう一つはティーバッグの置き場として。

どちらも紅茶飲みには悩みの種だったこと。それが一枚の皿で解決できている。

これは頭がよい。ジュネーブショーのメルセデス・ベンツのブースだった。たくさんひとが来るので、なるべく効率的に、というのが本来の狙いだったかもしれない。

しかし必要は発明の母といいたくなるソリューション。

ぼくはこういう知恵にふかーく感心してしまうたちなのだ。


Nomco Curry Map #34 渋谷 GYOZA ROCCOMAN |揚げ物+カリーの新境地

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揚げ物がのっているカリーが好きです。

カツカリーにコロッケカリー、エビフライカリー、かき揚げカリー。

いろんな揚げ物あれど、渋谷歩いてたらびっくらこ!


揚げ餃子カリー…

メニューの写真を見たところ、ご飯の代わりに餃子があってそこにカリーがかかってるのかなという感じ。

時間は午後3時。オヤツにはちょうどいいかなと、いただいてみることにしました。


ドン!

やってきたのは、普通に見てもいっぱいのゴハンと揚げ餃子3つ、温玉とそれを囲む黒カリー。。。630円でコレってすごいなというのがまずの印象。

追加で焼き餃子ハーフを追加してたのですが、ちょっと後悔するくらいの量でした。


カリーソースは具のないタイプ。まずはカリーソースだけいただいてみると、かなりの酸味。いわゆる黒カリー的なコクがある感じでもなくて、酸味が強い。赤ワインビネガーとかなのかしら。。

餃子の中は、スカスカ系餃子ではなくて、しっかり具が入ってて好感の持てる見た目。

カリーソースをかけていただいてみると、、、

意外や意外(失礼!)、おいしいではないですか。

餃子ダレには必ず酢が必要なのと同じで、餃子カリーにはやはり酸味が必要なのね。そしてカリーにはやっぱり揚げ物よね。ってことで、この酸味たっぷりのカリーソースに揚げ餃子って思いがけずいい組み合わせ!


餃子を食べ終えたら温玉を溶くとカリーソースにコクが加わるので、ご飯と食べるにはちょうどよい感じになる(カリーソースだけだとご飯とのバランスが悪い気がした)


やー、カリーに揚げ餃子とは思いもよらなかった。

そして美味しかった!


ちなみに16:00-18:00はハッピーアワーでドリンクと餃子が半額らしいです。



ROCCOMAN 渋谷道玄坂店

渋谷区道玄坂2丁目15−1ノア道玄坂2F

03-6452-5824

営業時間: ランチ11:30~16:00 

ハッピーアワー16:00~18:00 

ディナー17:00〜24:00

定休日:年中無休

Moving Plants : 渡邉耕一 展

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世界の侵略的外来種ワースト100にも選ばれている植物イタドリをテーマにした写真展が開催中です。日本に於いては在来種で食用や薬としても使われてきた植物ながら、コンクリートを突き破るほどの強い成長力と、わずかな欠片からも発芽する繁殖力で世界中で爆発的に増え続けています。

写真家の渡邊耕一さんが、北海道の風景を撮影する中で出会ったというイタドリ。自身が育った大阪で幼少の頃遊んだ草むらにも生えいていた記憶とつながり、興味を持って調べはじめたそうです。英語では”Japanese Knotweed”と呼ばれるイタドリは、東アジアに広く分布する植物ながら”Japanese"と冠されているのは、1840年台にシーボルトによって日本から海外に持ち出されたことに拠ります。長崎のシーボルト記念館で撮影したシーボルトが航海で乗っていたであろう帆船の模型の写真を眺めていた渡邊さんは、そのマストに掲げられたグローバル化の先駆けとも言えるオランダ東インド会社の旗に想像をふくらませ、イタドリが海を超えて渡っていった足跡をたどる旅に出た、その記録です。

広角レンズで撮影された組写真を前にすると、イタドリ群に囲まれているような気分になります。展覧会に合わせて開催された対談では、海を渡ったイタドリの個体数から考えると、交配せずに増えている(本来は雄株、雌株で交配)クローンかもしれないという話もあり、イタドリに覆われた風景は近未来の風景とも思えてくるのでした。添えられた文章の引用元も多岐に渡り、作家の造詣の深さがうかがわれる、面白い展覧会でした。


思い出したのがニック・ナイトがロンドンの自然史博物館が収蔵している植物標本を撮影した写真集 "FLORA"。1800年代の標本も多く、イタドリも載っているかと探してみましたが残念ながらありませんでした。1993年の撮影ですが、今も色褪せることなく美しい写真集です。


もう一冊、写真家リチャード・ミズラックとランドスケープ・アーキテクトのケイト・オラフの共著 "PETROCHEMICAL AMERICA"。ミシシッピ川に沿ってルイジアナ州バトンルージュからニューオーリンズにかけての240kmの風景をミズラックが撮影した写真とオラフによるインフォグラフがまとめられた一冊。 南北戦争までは、プランテーションによるサトウキビ、綿花、藍などの生産によって潤い、国内の金持ちの半分が住んでいたというこの地域は今、全米屈指の重化学工業地帯となり、排出される化学物質の影響から"Cancer Alley"と呼ばれるほど、癌患者が多いという。ミズラックによって写された、奴隷制の頃から残る建物、沼、沼の中で朽ちる木々、雄大な自然、森の木々に呼応するかのように建つ工場の煙突郡等などは、心地良い調和を見せていて、すでに自分も汚染されていることを認めざるをえないような気分になります。歴史の痕跡を辿り、未来を想うというところで "Moving Plants"と重なる部分を感じました。


会場の資生堂ギャラリーの隣にオープンしたThe Shiseido Tablesのカフェでは日本の在来種を使った「古来種野菜のお弁当」が楽しめます。同じく日本の在来種であるイタドリが止めようもなく世界中で広がるという進化の現状に思いを馳せながら噛みしめるのでした。



■渡邊 耕一展 「Moving Plants」

 会期:2018年1月13日(土)~3月25日(日) 

会場:資生堂ギャラリー 

 平日 11:00~19:00 日・祝 11:00~18:00 毎週月曜休 (年末年始も休館) 入場無料


「スイスではない」という矜持 その2

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バーゼルワールドも終わり、2018年の主な新作はあらかた出揃いました。


私の印象だと、全体におとなし目で、

大ニュースになるようなものこそありませんでしたが、

値ごろ感のあるモデルが以前にも増したと思います。


それらは文字盤や外装も質感が向上していて、これはとても良い傾向。

そんなベーシックモデルでこそ、ブランドの力量が試されます。


バーゼルの詳細はGQ本誌鈴木編集長、時計エディターの神谷晃さんなどが

例年通り現地に赴いてがっちり取材しています。

引き続き本誌、GQWebでの各ブランド最新続報もお楽しみに。


ところで、前にドイツのインディペンデントメーカー

ラング&ハイネ=Lang & Heyne

を紹介しました。


すると知人の時計ファンが、

「スイス以外でもいい時計は作られているんですね、知りませんでした」

と発言し少々ビックリ。


スイスメイド以外にも沢山すばらしい時計はあります。

それに気が付いていないだけなのです。


それだけ

スイス=時計

のイメージを定着させているのは、

国策マーケティングとしては大成功とも言えるのですが。


と言うことで、これを機会に

「スイスでない矜持」

を時々アップデートしたいと思います。


まずは身近で、しかし最も大事なブランドを

正しくお伝えしなくてはなりません。

それは

セイコ = “SEIKO”


です。

SEIKOブランドは低、中価格帯から全てがあるため、

GQ的にここで取り上げるのは上位ラインで

スイス高級時計と真っ向勝負している

Grand Seiko = “グランドセイコー”

になりますね。


ちなみに4月1日に発表に発表された「忍者専用グランドセイコー」は

完全に海外ユーザーを意識した超意欲作。


あっ、これは4月1日に限った話ですが…(笑)

とはいえ、GSの強みをしっかり汲んだ大変ユニークなユーモアで、

ハマりました、特にくノ一モデルはゴージャスじゃないですか!


特に今年のバーゼルは、なんとGrand SeikoはV.F.A.モデルが復活。

完全に攻めています。


VFAとはVery Fine Adjustmentの事で

いわば「鬼調整」されてモデルのこと。


かつてSEIKOは調整されたムーブメントを持ち込み、

スイス天文台クロノメーターで次々と記録を打ち立てました。

それがきっかけでスイス天文台におけるクロノメーター検定が廃止されたり、

クオーツレボリューションに至るのですが、

その一つの元祖が今日に復活したのです。


モデルの詳細はまた別の機会にするとしましょう。

前述も含め、こいつのストーリーだけでも、ちょっとした別冊ができます。

早く実機が触りたいです。


このV.F.A.、他社に大物が少ない中、

今年のバーゼル新作の中でも突出した話題作となっていました。

ついにSEIKOが本気出したと・・・


言わずもがなSEIKOは世界的な時計ブランドであるだけでなく、

グループ全体ではあまりにも規模が大きく、

工業界ではSEIKO=時計ではありません。


例えば電子デバイスやプロジェクター、工作機器など、

表に見えない様々なパーツを供給する日本を支える「基幹メーカー」。

だからセイコーの時計を持っていなくても、

彼らのプロダクトは普段の生活に深く静かに関わっています。

時計用途にあらず、様々な電子機器をコントロールする水晶振動子然り。


グループについてはここでは書きませんので、四季報などご参考ください。

すんごい会社の集合体です。


では、なぜここでまずグランドセイコーを取り上げるかといえば、

これはひとえに2017年にセイコーから独立して

“Grand Seiko”ブランドとしてリ・ブランドされ

従来の日本市場から世界に打って出たからなのです。


「スイスでない矜持」

そのもの。


昨年セイコーウオッチさんのご配慮で、セイコーエプソンの塩尻工場、


そしてセイコー盛岡のそれぞれ「高級時計工房」を見学させて頂きました。


工場内部ならびに、工房は見学できるのですが、写真は基本NGとの事で、

残念ながら掲載できません。


これは実に悔しい。


だって、クオーツムーブメント用のシリコンウエハース!をカットする所から、

フィリップ・デュフォー直伝のジャンシャンでのべべリングが見られる現場なんて

世界でSEIKOしかないのですから。


実際にスイスの時計作りを少しでも知っている者からすると、

こんなに「凄い!」ことをしていながら、

どうして声を大にして言わないの?もっと見せれば??

的な内容が多々あるからなのです。


私は今までいくつかのスイス高級ブランドでカスタマーサビス、

マーケティングなど担当し、そしてアトリエにも何度も足を運び、

QCなど、あまりお客様には言えないような

生々しい現場にもたずさわっていました。


ですからこの二つの工場も、従来のプレス、メディアの方々とは

ちょっと違う視点で見学していました。

「大江さんは普通のお客様とハマるところが違うんですね」

と、現場でのアテンドをされて下さった方も、苦笑いされていましたから、

ちょっと歪んでいたかもしれませんが、でも感動の連続だったのです。


理工系出身でかつてあらゆる製造工場の現場を職場とした経験のある私からすれば、

嬉しい「無駄・手間」も沢山です。

ああ、あんなところにも工夫が。

でもこれが見せられない・・・


例えば、世界ナンバーワンの地位を不動にしている某ブランドは、

歯車の仕上げに「ホウの木」を使うと言う事を売りにしていました。

かつて「さすが老舗は手間の掛け方が違う」と思ったものです。


ではSEIKOではどうでしょう?


グランドセイコーとクレドールで使われる一部の部品は、

「「ホウの木」ではなくて「ブナの木」で磨かれていました。


何故ブナか?

当然スイス最高峰の時計作りは参考にするので、

SEIKOもホウの木からトライしたそうです。

しかし、

「十数種類の木材を試した結果、ブナに辿りつきました。

多分あちらと気候や木の育ち方そのものが違うのでしょうね」

との事。


すごい!


これぞ日本の誇る「カイゼン」の賜物です。

携帯電話がよく例に出されますが、日本で生まれた技術や製品は、

いつの間にか世界標準から取り残されて国内専用仕様になって

「ガラパゴス化」

と言われます。


ですが、これは逆ですね。

ガラパゴス万歳、反対に門外不出上等ですよ。


SEIKO=日本独自の時計作りに欠かせない別な大きなポイントが、それが雇用形態。


スイス各ブランドに当然優秀な職人達はいるのですが、

会社は少しでも生産調整をするとなると、

彼らをいとも簡単にレイオフします。

そして増産が再開されると、

これまたすぐにオープンポジションで募集し、人員を補充します。


レイオフされても問題ないスイスの社会雇用システムならではですが、

各社、根幹は大して変わらない標準化された生産システムだから、

標準的な経験はどこに行っても通用します。

だから彼らの再就職先は大抵元のメーカーではないのです。


時計メーカーが使う生産工具も、作業机一つとってもブランドがあって、

パーツ製作の工作機器すら「どこブランド6軸は良い」、

とか言われるのです。

ではSEIKOは?


盛岡だと作業机が

なんと地元の伝統工芸品で有名な

岩谷堂箪笥製!

えらい高級品ですが、見ての通り狂いの出ない頑丈な作り、

机から「精度」が出せるのです。

日本ならではの「終始雇用」は

カイゼンに大きく貢献していると考えられます。


要はレイオフの心配がないので、努力次第で上に行けると同時に、

そうするとインターナルでの徒弟制度が働きます。


それにSEIKOは総合企業だから工作機器は自前で用意できてしまうし、

これらも自分思うように改良ができるわけです。

昔からのそうなのです。


とにかく、SEIKOとスイス勢との違いは、

即ち「日本ならではのモノつくりの精神」の極致で、

それをスイスの模倣ではなく自前主義でやっている事。


「スイスはきっとこうだから、自分達はこうしてみよう」

と言う常に今を満足しない謙虚な姿勢と、

自前で創造と改善を行うクリエイテビィティーを、

全ての部門で持ち合わせている事だと私は確信しました。


仲間の時計師も「セイコーはいいですよ」と前から言っていました。

デティールにも抜かりはありません。


ですが、今までこれだけ拘ったモノつくりを、

ちゃんと時計ファンに伝えていなかった自分を恥じた次第です。


百聞は一見にしかず・・・

限られた財布故にいつになるかわかりませんが、

グランドセイコーの各種ムーブメントは全部揃えるつもりです。

いや、揃えなければなりません。

 クオーツ9F

 メカニカル9S

 スプリングドライブ9R

 ・・・・

あの現場見たら、そりゃ選べません。


だって全てがスイスを凌駕していますから。


仕事柄海外によく行くのですが、

グランドセイコーだと間違いなく話題になるし、

第一日本人として世界に誇れます。

そもそもこいつは各部位をルーペで見ても全く欠点の見当たらない時計で、

仮にそれがスイス製の同等品と比べたら、驚くほど格安で手に入るのですから。


費用対効果は抜群です!


また、個々のモデルはここで順次報告したいと思います。



Nomco Curry Map #35 おいしいカリーを作ろう|キノコとビーフのカリー

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おウチでつくるカリーはすっかりairspiceにお世話になりっぱなしです。購読すると、月1で手作りカリーキットが郵便受けに届くシステム。

初めは月1だけじゃ少ないんじゃないかと思っていたけれど、実際使ってみるとちょうどいいくらいのペース。ちょうどいいどころか、出張が続いたりすると3か月分くらい溜まってることすらあるですが、、、


そんなわけで、今日はキノコとビーフのカリー作ってみます。インドカリーはあんまり煮込まないものが多いけど今回は煮込むタイプ。


今回の主役のスパイスは、「オールスパイス」という随分アバウトな名前ですが、’シナモンとナツメグとクローブを合わせたような香り’がする中米原産のスパイスです。そこからヨーロッパに伝わったスパイス。


まずは、ホールスパイスを炒めます

にんにく、ショウガを加えて炒めたら、そこに玉ねぎを投入。甘みが出るまでじっくり炒めます。大きな玉ねぎ1個もこんな量になっちゃう

トマトを加えて炒めると水分がたくさん出てきますが、ペースト状になるまでせっせと炒め続けます

そしたらやっとオールスパイスの登場。そのほか、クミン、コリアンダー、パプリカ、ターメリック、ナツメグなど。そう、今回はあんまり辛そうなスパイスははいりません。

そこに牛肉とココナツミルクパウダーを入れて炒めあわせます。

次は煮込みのスタート。舞茸と椎茸をどっさりと入れてお水をちょっと加えたら蓋。

1時間待ったらすっかりしんなり。


仕上がりはスパイシーなビーフストロガノフといった感じ。あまり辛くありません。

ゴハンとともにパクパクっとひと鍋をたいらげました。

こんげつは鶏手羽元レッドカリーを調理予定!


Nomco Curry Map #36 銀座 ブラッスリー ドンピエール|教科書のような洋食カリー

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ひと昔前はインドカレーといったら南とか北とかすらないくらいだったのに、今やネパール、スリランカなどすっかりカリーもローカル色ゆたかになってきた。

その前なんて、カレーといえば大抵の人のあたまに浮かぶのは洋食のカレーだったのにね。


かつて(といっても6年くらい前)京橋にあった洋食の名店、ドンピエール。ノムコの勤務先がその近くだったのでよく通ったものですが、京橋の再開発で閉店に追いやられてしまいました。京橋が閉まった後は姉妹店の銀座「ペリニィヨン」でドンピェールのカレーは供されていたのですが、その後は会社自体も事業売却なんかもあったりしたそうで。とはいえ、厨房は変わらなかったというのは良いニュース。


ドンピエールにペリニィヨン。二つ合わせたらドンペリみたいな名前なわけですがw、実際に「ペリニィヨン」は使ってはイカン!というイチャモンがモエヘネシー社からついたそうで、気づいたら店名は「ドンピエール」になってました。


店名が変わった割に年季の入った外観だなと思ったけれど、もともとあるものにストライプと店名のところだけ張り替えただけみたい。


カリーは2種類

コチラはビーフカリー。フォンドボーで丁寧に煮込まれたビーフカリーで、洋食の教科書のようなカリーソースは健在。


そして、ドンピエールといえばやっぱりこのオムレツキーマカリー

このトロントロンのオムレツとスパイシーなカリーソースの組み合わせは洋食のなせる技。前はもうちょっとスパイシーさが強かった気がするけれど、まったりとしたコクのあるキーマソースでおいしかった。


こういうカリーって少なくなったなぁと改めて思う。

そして洋食のカリーは、スタイルだなとも思う。カリーソースだけの話ではなくて、ちょっと襟をただすような雰囲気の中で食べるのがいい。そういう意味では京橋のドンピエールの時はもっと厳かなレストラン風情だったのが、銀座の方はカジュアルな雰囲気になってしまったのはざんねん。厳か気分を味わいたい時には2階のレストラン ドンピエールへ行けばいいのだけど、しかしこっちだとコースメニューしかないのよねぇ、、、、


ブラッスリー ドンピエール

中央区銀座1-10-19

050-5571-9946

11:30 - 15:00 (LO 14:00)

17:30 - 22:00 (LO 21:00)

月曜定休



広東料理バンザイ

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ちょうどいま(4月13日〜15日)、日比谷の「ザ・ペニンシュラ東京」でじつにすばらしい広東料理が食べられる。

同ホテル内のレストラン「ヘイフンテラス」が「ザ・ペニンシュラ香港」の「スプリングムーン」からエグゼクティブシェフを招いてコラボメニューというのを昼と夜に提供しているのだ。

上の画像は「キヌガサ茸と魚の乾燥浮袋入り蒸しスープ餃子」。

ふつう乾貨三品とかいって、中国料理で珍重されるのは干しアワビ、フカヒレ、干しナマコなどがある。これが四品になるとエイの浮き袋が加わることも。

二つのレストランの料理人が手がけた上の料理、絶品なのだ。

まずは清涼だけどこくのある上湯スープを飲んで、そのあと「餃子」を開くと濃いめのスープが出てきて、味がまた変わる。

上の左のひとがスプリングムーンのエグゼクティブシェフ、ゴードン・リャン氏、右端はヘイフンテラスのディッキー・トォ料理長である。

「おいしい上湯が料理の基本になります」とリャン氏が言うとおり。下は「赤海老と豚肉の小籠包」。これも上湯が抜群なのだ。

エビからとったという赤色がめずらしい。赤は中国でもっとも喜ばれる色の一つで、これはおめでたい一品でもあるとか。

さらにもう一品、おもしろいやりかたで上湯を活かしたのは「牛バラ肉と牛スジの煮込み入り稲庭うどん」。


上湯スープと上品な味の牛肉と、それに味に透明感のある稲庭うどんを合わせたもの。香港でもうどんは人気で、リャン氏も好きなのだそうだ。

ここに紹介した以外にも点心が数品とメインとデザートが出てくる(写真はランチのメニュー)。

もうひとつ、ぜひ体験をと勧めたいのが、中国茶とのペアリングも(ディナーでは)頼めることだ。

12時間以上かけて水出ししたジャスミン茶、日本では手に入らないファーストフラッシュを使ったロンジン茶、そして15年熟成のプーアール茶を料理とともに出してくれる。

ジャスミン茶は通常、香港では食事中に飲まないものらしいが、すっとしていて、水のように入るのに驚く。日本の某飲料メーカーのミネラルウォーターが抜群に相性がいいらしい。

15年もののプーアール茶は苦みもタンニン感もそれなりにあるのだけれど、写真のようにビワのゼリーと合わせてくれたら、これもとてもよい相性だった。

「プーアール茶はワインと同じで年代ものになるほど貴重で高価になります」。ヘイフンテラスでお茶を管理するチャン氏の言葉である。

香港からひとり、リャン氏とともに来日した若き料理人は、ザ・ペニンシュラホテルズで働くよさを聞かれて、「家族的な雰囲気のなかで、惜しみなく最高の素材を使って料理できるところ」と答えていた。

ヘイフンテラス、いいレストランだなあとぼくも改めて感心した。

万能を与えられた元飛行時計

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今年28回目の開催となった、SIHHジュネーブサロン

正式名称“SALON INTERNATIONAL DE LA HAUTE HORLOGERIE”。

GQ本誌は毎年のがっちり取材を重ねている上、

前にも増してSNSなどで積極的に新作配信をしている事もあり、

速報性としては他誌には負けません。


私は一昨年と昨年は「自腹」でジュネーブまで行っておりましたが、

本誌取材チームに依存して私自身はお休みさせて頂きました。


(昨年あまりにも快適だったジュネーブのAirbnbが埋まっていて、

そこで早々にモチベーション落ちた事もありましたが)


とは言うものの、取材チームからカルティエの新作は、

「かなりの良いですよ、さすがSIHHの主役」

との報告も受けて、

その言葉を聞いたときは、少しばかり後悔したのですが・・・


一方、カルティエジャパン様はSIHH発表からわずか3ヶ月、

4月11日に新作発表会を行う言う事で、御招待下さりました。

しかも店頭へのローンチも目前とのこと。


これは早い!


スイス取材チームに大幅な遅れを取る事なく、見て触る絶好のチャンス。

当然堪能させて頂きました。


昨年 SIHHでの新作はレディースモデル

「パンテール」のリモデルが主役で、

メンズモデルは「ドライブ・ドゥ・カルティエ」のエクステンド。


また腕時計のデザイン史に残る「タンク」は

誕生100周年という記念の年でありましたが、

これはブログで書いた様に別のタイミングで発表されています。


メンズモデルに限って言えば、

正直イベントとしてのSIHHは消化不良感があったと記憶しています。


しかし、今年のジュネーブでは

「サントス」

がリモデルして大々的に発表されましたのです。


Santos de Cartier =「サントス ドゥ カルティエ ウォッチ」

あの、サントスです!


GQ読者なら時計の名前とそのシルエットがきっと一致するでしょう。

ですが「サントス」がどんなヒストリーを持っている時計か

ご存知でしょうか?


この時計のルーツは、

カルティエの重要顧客の一人であったブラジルの富豪で、

発明家で飛行家だった「アルベルト・サントス・デュモン」が

飛行機を操縦する際に操縦桿から手を話さず見られる時計を

ルイ・カルティエにオーダーすることから始まります。


この当時、時計は全てポケットウオッチ。

彼のリクエストで1904年生まれた時計が、事実上最初の「腕時計」とされる

通称「サントスウオッチ」なのです。


なんと腕時計のオリジナルの形はここからなのです。


このサントスが特異な存在なのは、

100年以上前のデザインがタイムレスで全く色褪せていない事で、

誕生時からほぼ完成されていた事、

それにカルティエはこの高度なデザインを具現化するだけの技術を

当時から持っていた事実です。


サントスはそれ故、

簡単には大幅なモデルチェンジは不可能と思われていました。


リモデルは「どれだけオリジナルに忠実で、でもどう進化しているか?」

と言う観点を注視しました。


こちらが従来のスタイル、まあいわばオリジナル。


さてどう変わっているでしょうか?


デザイン的に進化していたのは、

8箇所にビス留めされているサントスのセオリーであるベゼルが、

スクウェア形状から12時6時側が台形状にケースラグまで延び、

ブレスレット、ストラップがより一体に繋がる意匠に変更されていたのです。


ちょっとしたところですが、

これは新サントスにはとても有効なポイントと思います。


と言うのはこのサントス、

ブレスレットとストラップが工具なしで簡単に取り替えられる

アンテルシャンジャーブルな「クイックスイッチ」を採用。


これは特許出願中とのことですが、

各社ブランドがストラップの交換を簡単にすべく

様々なシステムを開発していましたが、

これが最も完成度が高く安全です。

隙間もガタつきも一切ない高精度なものです。

しかも腕にフィットするように微妙な傾斜もつけられており、

ブレスレットもレザーストラップも本体に完璧にフィット。


なるほど、これで合点が。

史上初の腕時計は、

ここに来てストラップ、ブレスレットの境界も取り去ったわけです。


このシステムのおかげで、全てのサントスウオッチには

ブレスレットとストラップの両方が標準装備されると言う、

実にお得な設定がされています。


ブレスレットにはもう一つ特許出願中の

「スマートリンク」システムが秘められています。


これは従来工具を使わなければならなかった

ブレスレットのサイズ調整を、

1リンク単位で簡単にかつ「安全」に自身で調整できる優れもの。


安全なのはリンクを止めるピンの紛失が起きない構造で、

緩みもおきません。

工具は不要としながらも、

カルティエ銘の入った補助工具もちゃんと付属するので

作業の失敗もありません。


一方のストラップはカルティエですから当前

「D—バックル」仕様です。


「D—バックル」もカルティエの発明品ですから当然かもしれませんが、

これだって別売で買うとスティール製で3、4万円はする代物です。


本体バリエーションは素材違いがフルラインナップされていました。

ステンレススティール、SSイエローゴールドコンビ、18Kゴールド無垢は

イエローとピンクの両方。


ケースサイズはLMと MMの2サイズで、特にMMサイズはカレンダーも廃していて、

私は勝手にカレンダー不要論を説いているので、これはハマります!


ムーブメントも自動巻のCal.1842MCはカルティエ製で

アンティマグネティック仕様となっています。


それに素晴らしい出来栄えのスケルトンも。


こちらはLMサイズのみですが、

スティールと18Kピンクゴールドが用意されています。


SSのフルスケルトンは相当珍しいし、

カルティエはミステリークロックに代表されるように、

この手のものは格段にこだわっています。


手巻きのCal.9611MCは巻き上げの感触もスムースで、

ムーブメントパーツの仕上げの良さが手に伝わります。



百聞は一見にしかず。

見慣れカタチに騙させていけません。

とにかくタイムレスで安心して使える「革新」モデルです。

もはや単なるラグジュアリーウオッチではありません。


カルティエにしかできないアップデートをサントスに与えています。


しかし、これだけ非の無い出来栄えで、

しかもブレスにストラップの両刀使いときた日にゃ、

他に時計必要なくなりませんか?

マーケティング的にいいんですか?

なんて余計な心配をしてしまいました。


この新作発表会ではカルティエのオートオロジュリーから、

レディースのハイジュエリーウオッチまで揃い、華を添えました。

およよ、


トゥールビヨンミニッツ・リピーターが3本も並ぶとは!


2年前2016年の10月、

カルティエはハイジュエリー コレクション

「カルティエ マジシャン=Cartier Magicien」

を東京国立博物館、表慶館で行いました。

ニュースにもなったそのコレクションには度肝を抜かれたのが

記憶に鮮明ですが、

けっして大掛かりでなはないこの発表会にですら、

これだけのオートオロジュリーがずらりと並ぶのは、

今、日本のポテンシャルがいかに高く、

またカルティエの日本側が頑張っているかがうかがい知れます。


私はメーカーにいた事があります。

なので、この手のコレクションを並べるがいかに大変かよくわかるのです。


新作サントスのみならず、カルティエの真髄が

ジュネーブ以外で見られる機会を設けて下さった事に

ここで感謝します。


いやあ、やっぱりカルティエはいいわ。

女性に独占させるわけにはいきませんね。


Nomco Curry Map #37 神田 まつや|どうして「うどん屋のカリー」ではなく「蕎麦屋のカリー」なのか

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神田のまつやといえば、以前に(5年くらい前だったか)日清食品から「神田まつや監修 カレー南蛮そば」が発売されたくらい、カリー蕎麦の名店です。もちろんふつうのお蕎麦もおいしい。

こちらは明治17年の創業。創業当時とかわらぬ佇まいは老舗そのもの。


店内は老若男女 国籍を問わず混雑しているけれど、あえて言えばやはり老舗のそば屋らしく年配の男性が多い。


やっぱりそば屋にきたらまずはビールとつまみだよね。

ってことで、わさび芋とかまぼこを。そば屋のわさびはおいしくていいよね。


そして今日は親子煮も頼んでみました。

親子煮は親子丼の具だけってやつです。

これもまたそばつゆがおいし。


そしてお蕎麦をちゅるるっ。

こちらのお蕎麦は、いわゆる挽きぐるみと呼ばれる蕎麦の表皮と一緒に挽いたものだけど、ツルツルっとした喉ごし。


アレ、ノムコさんカリー蕎麦なんじゃないの!?

と思われたかもしれない。

しかし、ここまでがツマミであります。


そしていただくカリーは、カリー蕎麦ではなくカリー丼。

カリー南蛮蕎麦もあるのですが、ノムコはだんぜんカリー丼が好きです。

具は鶏肉とたまねぎ。濃口甘めのそばつゆが効いてて、カリーの風味はあまり強くないのですが、通常のカリーにはないアッサリ感がたまらない。丼の前にずいぶんと食べてるのにいけてしまいます。


丼なので、食べるのはもちろんお箸です。スプーンではありません。

ときどきお吸い物で口の中を潤して、そしてまたカリーを食べる。

あー、おいしい。


蕎麦屋のカリーっていいよね。

ところでどうしてうどん屋のカリーとはならなかったんだろうな。うどん屋の場合にはカリーうどんのほうがメジャーになってしまったのだろうか。


神田まつや

千代田区神田須田町1-13

11:00-20:00 (土曜・祝日は19:00まで)

日曜定休

03-3251-1556

大塚のヴォロヴァン

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大塚北口駅前の「OMO5」の朝食がコレ。

ヴォロヴァンという器具を使って作るパイ生地(フイタージュ)の料理。

星野リゾートが「都市観光特化型ホテル」として2018年5月9日にオープンした「OMO5(オモファイブ)東京大塚」の朝食に出るのである。

写真のはビーフシチューで、ほかに「中でも注目してほしい」と同ホテルが推す「魚介のフリカッセ」や「フルーツ」や「サラダ」などがある。

朝食セットは1200円とのことで、宿泊客でなくても利用可能。

このホテルは地元の不動産会社がいっしょにやっているのと同様、いまこの不動産会社では周辺の再開発をしている模様。

都電荒川線の線路をはさんで飲食店街も誕生した。

「日本のサンセバスチャン」という文字が見える。餃子とかモツ煮込みとかさまざまな業態の、基本的に酒が飲める店に出店してもらっている。

「北口にはこれまでほとんどなにもなかったのに(エスニック料理店は多い)」と、レセプションに同席していた南大塚出身のKさんはびっくりしていた。

銀座でアートにふれる = 2 =

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先日14日のSotheby’sではモジリアーニが約172億円で落札され、

Christie’sでは予想価格7000万ドルのピカソを破損して出品取り消しになったりと、

まあどっちにしても、

抱えて持ち運びできるもので天文学的な金額で取引されるものは、アートだけ。


そんな事で今アートが「熱い」のはお察しいただけるでしょう。



さて、自分の事で恐縮ですが、

このところスケジュールばかりがタイトな出張続が多く続き、

そんなに若くもなくなった自分は心身共に余裕が無くなります。


そんなバタバタの中で、一通のメールが届きました。


私のSotheby’s時代の同僚で、

現在ではコンテンポラリーアートを中心にコンサルタントを行っている

矢柳聖一さんからでした。


「今度銀座のホワイトストーンギャラリー新館にて、

新作を中心とした父の個展を開催致します。

銀座にお越しの際、お立ち寄りいただければ幸いです。」


との事。


そう、彼のお父様は、

実はかなり有名なコンテンポラリーのアーティストで、

1933年生まれで御歳85歳にして未だ現役で、

しかもパッションと生命観溢れるカラフルな作品で知られる


「矢柳 剛」=「GO YAYANAGI」さんなのです。


当世を代表する「草間彌生」さんなどと同世代。

もちろんお父様がアーティストである事は知っていましたが、

何点か写真を拝見していたくらい。


「GO YAYANAGI」の作品はカラフルで、

しかも作者当人が極めてカッコいい御老人だったので、

ずっと作品を直接見てみたかったのですが、

今までその機会がありませんでした。


しかしここで個展の知らせを頂いたので、スケジュールの合間をぬって、

銀座のホワイトストーンギャラリーに足を運んだ次第です。


オープニング当日は作者本人も登廊されていたとの事ですが、

残念ながらその日自分は都合つかず。

別日になって天気も悪かったのですが、

それが幸いしてか、その日に限って来客が少なかったようで、

じっくりと拝見させていただきました。


ご覧の通り作品はとてもカラフルでパワフル。

展示作品は全て肉筆なので、リトグラフとはまた違って迫力が迫ります。


蛍光色にも近い配色も絶妙で、

これがまたエナジードリンクの様に

疲れた身体には染みてくるので不思議なのです。


それにしても、自分の大先輩世代が時代をどれだけ先取っていたことか!


アートは余計なウンチクより感性で受け止めるものですから、

「まあ鑑賞して頂戴」

としか言えませんが、

今年に入って完全にアートはマイブームになりました。


時計の仕事も楽しいですが、あまりに多くを触りすぎると案外疲れるものです。


そんな時、アートは時に癒しに、エネルギーになります。

ちょっと息抜きにギャラリーを訪問して見てください。


日本では不動産こそ資産という考え方が普通ですが、

世界では時計、宝石、アートが

「動産」としても不動産以上に重要視されています。


楽しめて、元気もらえて、しかもキャッシュにも変わる。

アート(ただし本物に限る!)とは不思議なものです。


まだ値段が弾けないうちに、なんとか一枚欲しいものです。


矢柳剛展6月3日(日)まで

矢柳剛 - Whitestone Gallery
大学中退後、ブラジルのサンパウロに渡り、彼の地で様々な芸術活動に従事する。世界各地を旅した後パリへ移住、銅版画の巨匠であるS.W. ヘイターに師事。これまでに第11回サンパウロ・ビエンナーレ(ブラジル、1957)、第2回フレッヒェン国際版画ビエンナーレ(西ドイツ、1972)、第5回英国国際版画ビエンナーレ(1976)などを含む、国際的な場で幾度となく作品を発表。矢柳剛にとっての美術とは、畏まった空間に鎮座するものではなく、あらゆる生活空間に分け隔てなく在るべきものである。制作の媒体は多岐にわたり、版画・油彩・モザイク画・ステンドグラスからテキスタイル、ファッション・デザインにまで及ぶ。大胆な色面構成、無駄な陰影を排した鮮烈な彩色、明朗なエロティシズムとユーモアで、時代の世相がパスルのように視覚化される。若年期に身体に刻み込まれた豊かなエキゾチズムは、世の中の潮流よりはるか先に、理屈抜きに脱領域を具現してしまっていた。 作品収蔵: パリ市立近代美術館、フランス国会図書館(パリ)、サンパウロ美術館(ブラジル)、ロックフェラー財団(ニューヨーク)、ロサンゼルス州立美術館、国立近代美術館(東京・京都)、国立国際美術館(大阪)、北海道立近代美術館、北海道立帯広美術館、原美術館(東京)、目黒区美術館(東京)、栃木県立美術館、池田21世紀美術館(大阪)、など

「スイスではない」という矜持 その3

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スイスが腕時計の基準である事は揺るぎませんが、

日本やドイツなどでも魅力的な時計が生産されています。


「その国ならでは」と言うべきお家芸というべき特徴を生かすことによって、

スイス時計との差別化をしています。

なので、スイス時計に匹敵するものは、やはり気合が入ったプロダクツが多いので、

それなりに値段が張るのも致しかた無いですが。


一方で、従来の「Made in ** 」を全面に打ち出したのとは異なった、

新しい時計が生まれています。


それはいわゆる「SPA」と呼ばれる形態で誕生した

「speciality store retailer of private label apparel」=「企画製造小売業」と訳されるもので、

流通形態からブランドが生まれた、新たな潮流です。


すなわち、自前で製造工事などは持たず、

製造に制限されない自由な企画を持ちより、

それを様々な国でパーツを製造して組立てして完成させるのです。


それはもはや「メイドイン・・」のくくりでは無くなる、企画で勝負という事です。


「SPA」はアパレルで一足先に出来上がったシステムで、

ブランドタグをひっくり返してみると、様々な国で生産されていますね、それです。


そんな中、これはSPAの利点を最大限に活用したブランドで、少し前から

「ヴィンテージウオッチの愛好家」

に話題になっていた時計があります。それが


「ダン・ヘンリー」=“DAN HENRY”

です。


“DAN HENRY”はブラジル出身のウオッチコレクター

「ダン・ヘンリー」氏が貴重なヴィンテージピースのエッセンスを、

現代の技術を使って手軽に使ってもらえる様に再現した、新しいコンセプトのブランド。


ヴィンテージウオッチの持つディティールの再現にこだわりながらも、

キモになるムーブメントは日本製使用することによって、安心を担保しています。

組み立ては中国の時計専門工場で行うことで、クオリティを確保しながらも、

手の届くビックリ価格で提供出来るコレクションを作り上げていました。


“DAN HENRY”は、それをどこで組み立ているかは問題にしていません。

使い手も「企画」を評価しているのであって「生産国」ではないのです。


彼は直販のみを行なってたので、

以前コレクターは直接“DAN HENRY”氏と直接コンタクトを行って、

少量が個人輸入されていました。


オーダーには最低限の英語と、通関など多少のリスクも負う必要があります。

案外このハードルは高かったようで、欲しいけど買えません、という声を結構聞きました。


SPAと言っても、あくまで“DAN HENRY”氏の私企業です。

少量多品種で、そうなると一般のウオッチショップでは扱えるものではありません。

またホールセール販売(卸売)だと、折角の「手が届く」フェアプライスに

水を差すことになってしまいます。

実機を見て購入するには、先に個人輸入されたもの拝見するしか方法はありませんでした。


しかし、そんな超ニッチな時計ブランドを正規輸入して在庫を持って店頭販売するという

大胆な決定を行なったのは意外なショップだったのです。

それがGQ本誌でもお馴染みの

恵比寿に本店があるアイウェアのセレクトショップ

Continuer=“コンティニュエ”


「時計、メガネ、宝石の〇〇」

かつては町に必ず一軒はある時計店は、メガネも宝石も扱っていました。

ですからアイウェアセレクトショップ “コンティニュエ” が

時計を取扱うのはとても自然な流れですが、ここは単なるメガネ屋にあらず。


場所柄もあるでしょうが知る人ぞ知る、

本当のセレブリティーたち御用達のセレクトショップなのです。


顧客のファッションレベルも相当なもので、

私もサングラスを求めに行った時には、平日昼間なのに、

気後れするくらいお洒落な人たちで店内はずっといっぱいでした。

その中にはテレビで拝見した事ある顔も入れ替わり立ち代わりで、

「こんな人達が顧客だから、ダン・ヘンリーのヴィンテージ感が生きて来るのだ!」

と、“コンティニュエ” が ダン・ヘンリー選んだ理由も納得です。


プライスゾーンはアイウェアより遥かに安価。

しかし、値段だけで決して選ばないだろう顧客は、

「安心して使える現代のヴィンテージ」

をもっとアイウェアと同様、ライフスタイルの一部として気軽に取り入れています。


“コンティニュエ” が凄いのは

単なる販売窓口としてでなく、代理店として完全なケアを行なっている事。

一番分かりやすく言えば、アフターサービスです。


驚いたのは、メンテナンスを業界最高水準の工房に依頼していること。

何処とは書けませんが、そこはダン・ヘンリーより価格が一桁二桁も高い

名だたるいくつもの有名ブランドのメンテナンスを行なっている所なのです。


たとえ安価なものでも一切手を抜かないサービスを提供するのが

医療機器であるメガネを扱う“コンティニュエ”の矜持なのでしょう。

これは並の時計店では出来ない覚悟です。


スタッフだって礼儀正しくフレンドリーなだけでなく、商品知識も半端なく、

よほどしっかり勉強されています。

何より自分たちの扱うアイテムに、自信と愛情を持っているのです。


ダン・ヘンリーはベストなパートナーを日本で見つけました。



“コンティニュエ” は

リアルヴィンテーウオッチも取り扱っています。


見た所カルティエやオメガ、チュードル、ティソなどの実用機が中心ですが、

ムーブメントや意匠にメーカーの個性あふれる良き時代のものです。


ベリーレア・モデルこそありませんが、

言ってもいざ探すとこれらのコンディションはそう簡単に見つからないもの。

時計専門店でないから反対に

「良いものだけ並べれば良い」

と言う姿勢を貫いているので、肩の力が抜けた良いセレクションです。

しかし、何処で見つけてくるのか?


ダン・ヘンリーとヴィンテージ。

どちらもアイウェア同様に、

持ち主の個性やライフスタイルを投影するアイテムとして益々注目されるでしょう。


正直言うと、時計のスペックなんてどうでもいのです。何処で作っていようと。

センスが良くて見た目がかっこよければ。


アイウェアのセレクトショップとして既に名声を得ている

“コンティニュエ” が選んだのですから、

 それはもう間違いないのです。

Nomco Curry Map #38 Green Brothers|かつてなくヘルシーなカリー

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グリーンブラザーズは都内に4店舗を構えるサラダ屋さん。7つくらいあるメニューにトッピングをすることもできるし、完全にカスタマイズすることもできる。


カリーと揚げ物、寿司を愛するノムコの食事としてはサラダ専門店というのはなかなか縁遠いのですが、森ビルのエレベーターに乗っていたらモニターの広告で「期間限定 キーマカリー登場」とあるではないですか。

その足で仙石山ヒルズにあるグリーンブラザーズへ向かいました。


NYスタイルのこのサラダカフェ、場所がらなのか外国人であふれています。

メニューも全部英語。

入口で立ち止まってメニューを見返してみるけど、キーマカリーらしいものが見当たらない。。。

何かの見間違いだったのかと店舗入り口でウロウロしつつスタッフの方に聞いてみた。

「あの、キーマカレーっていうのを見た気がするんですけど、間違いでしたかね、、、?」

すると店員さん、笑顔で「このMaline Marlineがそうですよ!」


ということで、マリンマーリンと名付けられたサラダを頼むことにしました。

サラダ、かぁ。。。(ちょっと気持ちはトーンダウン)

基本のグリーン(ロメインレタス、ケール、ホウレンソウ)にいろいろ足していくタイプ。


で、マリンマーリンにはグリーンのうえにコーン、トルティーヤチップ、キーマカリー、カジキマグロ、水タコがトッピングされていきました。

何かトッピング足しますか?と聞かれて咄嗟に「トマト」と答えてしまいました。

初めてでオドオドしてしまいましたが、次回ゆっくりオーダーシステムを観察してみたい。

(トマトはオプション料金に入っていなかった)

初めて行くときは慣れた人と行くことをオススメ。。。


具をのせたサラダはボウルに移されて、ドレッシングをかけてからボウルの中で和え和えされ、お皿に盛りつけられました。

サラダ屋のキーマカリーだからてっきりキヌアとかをライスに見立ててキーマソースがかかっているのかと思いきや、実にサラダです。


思ってたキーマカリーとちがうなぁと思いながらサラダを口に運ぶと。

とてもしっかりした新鮮なグリーン!おいしい!

1スクープだけ載せられたキーマカリーが全体によくなじんでいて、ドレッシングのハラペーニョが爽やかな辛みを届けてくる。

カリーにハラペーニョってなかなか組み合わせることはないけれど、サラダだと話は全く別!


あっという間に完食してしまいました。

しかもサラダの具として盛り付けられた水タコとカジキがこれまたいい味出してる。

カリーって本当に万能だなぁ。


このサラダは6月30日までの限定品!

今月中にもいちど行かなきゃ!


Green Brothers

港区六本木1-9-10 アークヒルズ仙石山森タワー

03-6441-2598

8:00 – 22:00(土日祝は9:00-20:00)

年始を除き無休


Nomco Curry Map #39 大久保 Spicy Curry 魯珈|加速力ナンバーワンカリー

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2016年末にオープンしてからというものの、こんなに素早くトップステージに駆け上がっていった店はかつてあっただろうかというくらいのペースで人気になったのが、今日ご紹介する魯珈。

オープンしてすぐくらいに来たっきり、1年以上ぶりの来店になってしまった。

昨年の「ジャパニーズカリアワード」の新人賞も受賞しているお店ですよ!


夜の営業は火曜と木曜だけ(しかも20時まで)だし、週末はお休みだから、なかなかありつけるのが難しいの!


今日は18:50に店にたどり着いたところ、ギリギリセーフ!

私のところで売り切れ終了!となってしまいました。その後にも何人もの人が訪れては泣く泣く帰られていきました。

こちらは、「魯肉飯(ルーローハン)」て台湾の屋台系豚肉ご飯と薬膳カリーのお店です。

人気のろかプレートは魯肉飯とカレーのあいがけもり。魯肉飯単品もあるし2種のあいがけカリーもあります。

カリーは4種類。チキン、ラムビンダルー、野菜コルマの定番3種と限定カリーが1種類。

今日は何を食べようかなぁと考えながら並びました。

アーーー、全部食べたい・・・!


結果何を食べたかというと。

ジャン! ろかカリー。

やっぱ定番は欠かせないよね!

魯肉飯にラムビンダルー。上質な生ラムがゴロゴロ入ったカリーはかなりスパイシー!初めは魯肉飯とカレーを別々に食べて、その後まぜまぜすると魯肉の甘みとカリーソースのスパイシーさがまた新しい深みというか広がりというか。新たなカリーの世界が広がります。

あまりの美味しさにアップでもお見せしちゃうよ。


あああ、美味しい。他のも食べたい!ってことでさらに。。。

魯肉飯にプチカレーを3つつけてみました。

カリーはもちろん、ろかプレートにいなかった、(左から時計回りに)チキンと野菜コルマと限定カリーの冬瓜と豚のカリー。

チキンはたっぷりのトマトと玉ねぎ。甘みと酸味にスパイスの香り。美味しいに決まってる!

コルマはココナッツミルクやヨーグルトを使った野菜のカリー。

限定カリーの冬瓜と豚肉のカリーはそれぞれの素材の甘みが丁寧に引き出されていて、そこにシナモンの香りが素晴らしかった。


どれもこれもフレッシュなスパイスと良質の素材を使っているからこそ引き出せるそれぞれの本来の旨味。いくらでも食べてしまえますよ。


終盤にきたら全部を混ぜ混ぜ

食べ過ぎというくらい食べてるのに、罪悪感を感じないスッキリさ!

でもまた早く帰ってきたい!と思ってしまうこの味です。


帰り際、「アレ…カリーアワードのメダルが見当たらないな」と思ってお伺いしたところ、修業先(エリックサウス)に献上したんだそうです。なんと!

そしてエリックサウスの本社は岐阜にあるということを知りました。もともとは新橋にあった南インドのお店で、八重洲地下の店舗にはよく通ったものですが、母体がそんな大きな会社だったとはね…!


ちなみに魯珈はチャーミングなお姉さんが一人で切り盛りされているのですが、このかわいらしさのファンに違いないというメンズ客の多さったら!


次は1年も開けずに来なければな。


Spicy Curry 魯珈

新宿区百人町1-24-7 シュミネビル1F

03-3367-7111

ランチ 11:00 - 16:00 (火、木は15時まで)

ディナー 火曜と木曜の17:00 - 20:00

土日祝 定休 

Nomco Curry Map #40 無印良品|新担当によるニューチキンカリー

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先週の金曜日、ふとTVをつけたらタモリ倶楽部で良品計画(無印良品)のカレー特集をやってました。

数えたことなかったけど、なんと現行ラインアップは32種類。確かにいっぱいある。。。

2009年にデビューした「バターチキン」は無印良品イチの売れっ子で年間300万食出るというから驚き!このバターチキンを超えるべくチャレンジしていたら気がつけば無計画に32種類に増えていたらしい。この驚異の32種類というラインアップのうち30種類を開発したのが、2017年の夏まで約3年間担当していた人。


で、昨年担当が変更になって、文具を愛していた人が現在は担当されているんだとか。

(文具ラブだったのでカリー異動は少なからずともショックだったらしい)


詳しくは、タモリ倶楽部 6月8日放送をどうぞ


と、本日6月15日にこの新担当の人が開発した新作カリーが発売になったので、早速いただいてみました。


新作は、「3種の唐辛子とチキン」

それ以前とのカリーと比べてみよう!ということで「スパイシーチキン」とで比較してみることにしました。

ちなみに、数あるカリーの中でこのスパイシーチキンだけが一瞬バターチキンを抜いたことがあるそうです。


封を開けてみるとこんな感じ。

左がスパイシーチキンで右が3種の唐辛子カリーです。

いずれもオイルたっぷり系だけど、唐辛子カリーの方がより一層オイリーな見た目。


それぞれ食べてみよう。

まずはスパイシーチキン。

ガラムマサラ、カルダモン、クローブ、黒胡椒などのスパイスを多用しているこちら。スパイスの厚みを手助けしているのはカツオエキスでしょうか。味に深みがあります。そして炒め玉ねぎの甘みがしっかりと効いていて一口目は甘いのに後から黒胡椒の辛みがどんどんやってくる。


そして新作の3種の唐辛子とチキンのカリー

材料を見ると、焼きナスペーストやトマトペースト、カシューナッツペースト、ピーナッツペーストなんかも含まれているのですが、とにかく一口目の印象が辛い。唐辛子がガツンときすぎるので、その後の味の深みが感じられないのがちょっと残念。もう少し辛みを抑えた味で食べてみたいなと思った。


ちなみにノムコが好きな無印良品のカレーはグリーンカリーで、

このグリーンカリーをつけ汁にお蕎麦をいただくのがお気に入りです。


良品計画の今後のカリー展開を引き続き見守りたいです(決して上から目線ではありません)



トヨタおめでとう!

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2018年6月16日から17日にかけてのルマン24時間レースで、ついに優勝したトヨタ・ガズーレーシング。

堂々のワンツーフィニッシュです。

TS050というマシン、音もいいんですよ。

走ってくると耳をそばだててしまう。すべてでセンスがいいというのが出来のよさなのでしょう。

クラスでいうとLMP1はトヨタ、LMP2はIDECスポーツのリジェJS P217ギブスン、GTE ProはポルシェGTチーム のポルシェ911RSR、GTE Amはデンプシープロトンレーシングのポルシェ911RSR。

これらがクラスごとのウィナーでした。

今年からM8GTEでWEC参戦というBMWは、GTE Proクラスで完走。これもよかったです。

GAZTAはチーズ

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7月5日、白金高輪駅そばにぼくの知人が店をオープンする。

「GAZTA(ガスタ)」というチーズケーキのお店。

シェフパティシエの勝羅さんは

スペイン・バスク地方のサンセバスチャンのラビーニャという

有名なバルの名物デザートが作りたくて

特例として修業が許されてそこで学んだというもの。

要するにホンモノである。

大きさ的には上の画像は小で、ホールもある。

レアチーズケーキとクリームキャラメル(プリン)のいいとこどりのような味わい。

基本はチーズ(店名もバスク語でチーズ)なのでコーヒーにもめちゃくちゃよく合う。

うまいのでぜひ行ってみてください。

GQロケ弁公開!

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GQ9月号はインテリア特集。

ぼくも末席を汚させてもらっています。

大人数での取材なのでロケバスでの移動。

そのとき編集部のマツムラさんが用意してくれたロケ弁がこれ。

「白金(ぷらちな)や」の一口いなりでした。

僕が個人的においなりさんが大好きというのもあるけれど、いくつかの風味が入っているという工夫があってなかなか食べ飽きません。

口直しにしょうががあればなおよしなのですが、そういう贅沢言っていても、ねえ。

ロケ弁はロケのときの楽しみのひとつ。

GQ編集部員はみな「自分ならここので楽しませるゾ」と気合いが入っているようです。

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