
2017年9月9日と10日にイタリアはマラネロで開かれたフェラーリ70周年のイベント。
「せっかくだからエンツォ・フェラーリがいつも行っていたというレストランで食事したいんですけれど」。
メンズの「R」誌のM編集長に言われてランチで訪れたのがここ。
「リストランテ」と書いてあり、あとは跳ね馬のアイコン。
ここは「カバリーノ」なるレストラン。フェラーリの社食に使われていたとかたのしい噂があるけれど、フェラーリ好きなら絶対に訪れたことがあるという有名店。

店内にはいたるところにフェラーリのアイコンが。
ぼくにとってここを訪れたのは20年ぶりだけれどぜんぜん変わっていない。
ランチでエンツォがいつも食べていたと聞いたおぼえのあるパスタ・ビアンカ(ソースのないパスタ)はありました。

でももうひとつ、エンツォの好物だったというザンポーネ(豚足の煮込み)とレンズ豆をとと頼んだら「ないわよ」と客席係がニヤリ。
みんないちおう頼むのかな。でもまあ、あれは重ーい料理なので、なくてよかったかも。
で、このときのセコンドは”せっかく中部イタリアにいるんだから豚を食べよう”と豚肉のタリアータ。これがすごい大当たり。

たんなるローストでなく、凝ってます。
いちど調理してからプロシュットで巻いてある。
酸味がほどよく効いたソースでこれも飽きがこない味でみごと。
カバリーノよりおいしいレストランはある、と言うひともいるけれど、せっかくの70周年だからと選んだ結果が大正解。
となりのテーブルにはフェラーリのセルジオ・マルキオンネ会長も。
やはりそういうものだと妙に納得した次第。
ドイツも豚が好きだけれど、脂をうまく活かしてくれるという点ではイタリアは上手。感心しています。